飛ぶ教室 ケストナー(162)

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)

 もしかしたらマルティンがぼくの家に越してくるかも。マルティンが絵を描き、ぼくが本を書く。それで人生が素晴らしくなかったら」と、ジョナサン・トロッツは考えた。「そりゃ、おかしいよ」

 チョウは年をとらない。ゴットフリートは死んだのだろう。人なつっこいチョウだった。ゴットフリートの灰よ、安らかに眠りたまえ。

 「すなおな感情、はっきりした思考、かんたんな言葉」にこだわった。

 ドイツの名門ギムナジウムの寮に住む、五人の少年達が、実業学校の学生と争ったり、劇「飛ぶ教室」を演じたり、クリスマスの帰省をめぐってばたばたしたりする話。善い大人たちも出てくるよ。