零崎曲識の人間人間 西尾維新(161)
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 新書
- 購入: 7人 クリック: 207回
- この商品を含むブログ (170件) を見る
肝心のキャラクターも基本的には前作頼みの部分が多い。もちろん、戯言遣いがいなければ、存在し得なかったシリーズなので仕方ないところもあるだろうが、それを一番の大仕掛けに持ってくるのはどうだろうか。似たようなことは不気味で素朴な囲われた世界にもあったと思う(病院坂黒猫のことだ)。
まあ、それまでの人生「悪くない」「零崎を始めるのも悪くない」と言っていた人が最後に「いい!」といいながら死ねてよかったねと言う話。
西尾のような即物的な人物の書き方でも、一人の人生に絞って時系列を調整しながら書けば、意外にも人物の生死で感動を作れるのだなと学習した。
やはり、殺人鬼の一族など子供の遊び感覚で皆殺しにされるのが宿命なのか。