隠の王 第二話

隠の王 2 (Gファンタジーコミックス)

　清水雷鳴が本編に登場しました。彼女はわりとあっさりした性格で、これはとても良いことだと思います。興奮すると激しい人違いをする、思い込みが激しく一人で突っ走ってしまう傾向にはあるようですが。女性作者の作品はメインの女性キャラクターに作者が投影してしまい、やけにキャラの周辺設定が都合よくなったり、キャラの精神が不安定になったりすることがありますが、これに関しては大丈夫そうです。
　ストーリー・構成においてみるべきところはないので割愛しますが、雷鳴が壬晴の実力を見極めるべく、バスケットボールの試合を観察している際の「やる気ねえー！」「……フルパワーだよ」「嘘つくな！」というやりとりはキャラクターの個性を発揮していてよいですね。