スキップ 北村薫(151)
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/06/30
- メディア: 文庫
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次に目覚めたときに彼女は42歳の桜木真理子になっていた。夫がいて、17歳の娘がいた。25年の歳月を吹き飛ばされて、唖然とする真理子。見知らぬ他人との家庭生活。両親は既に他界しているし、親友の「池ちゃん」の姿は影も形も無い。「国語教師」として働くことも続けていかないといけない。
ひとりぼっちの世界で彼女は一体どうすればいいのか。
結局、17歳の自分に戻ることはできない。様々な困難を乗り越えて、新たなる「わたし」を受け入れて生きていく女の子の物語。
里見はやせ……真理子が顧問をする演劇部唯一の部員。箱を使った劇を好む「箱入り娘」。新入生部活動紹介で「かえる語」オンリーのパフォーマンスをするなど、小柄な体格ながらに度胸は凄い、らしい。
島原百合香……笑顔が魅力的な高身長の美人「ニコリ」。名前がお洒落らしい。バレー部に所属していたがごたごたがあった退部している。長く引きずっていたその問題を球技大会で解消する。