鋏の記憶 今邑彩(309)

鋏の記憶 (角川ホラー文庫)

鋏の記憶 (角川ホラー文庫)

 ホラーという感じではないが、話がマニアックで一般向けではないかもね。サイコメトリー能力者がヒロイン。
1 時間ピッタリに暮らす富豪はなぜ殺されたのか? →「寝た」時間がずれている? → 海外に行くため、家の時計をずらしていたため
2 鋏の記憶を読む。この鋏で誰かが誰かを殺した? 母が子を? 子が母を? 記憶の混同。親が子を思う心。
3 モテない中年。気立ての良い風俗嬢(変な言葉だ)と結婚。嬢は変な男に追われていた。殺されてから弁当箱をサイコメトライズすると、中年が毎日自分で弁当をつくっていたという悲しい記憶が蘇る。
4 猫の恩返し? 中性的で神秘的な美人が爺の元を訪ねてくる。死んだ息子の知り合い? 猫の化身? 求婚するが逃げられる。だってホントは男の娘だったんだもん。