白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) 高里椎奈(242)

白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫)

白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫)

 屋敷の不穏な空気を払うために訪れた面々。枯井戸の出火と幼女の死体。狂った家から起こる死の連鎖。
 なんかオカマ口調の男が出てくる。
 結局のところ、最初の死(香乃子の焼殺)が香乃子によるフェイクで、そこからは狂った家の者(主に夫と妻)が連鎖的に殺したり、自殺していっただけの話。疑心暗鬼によって交互に殺しを働いていく。ドミノが倒れるみたいに順に殺しあっただけ。
 交互章で、土地の座敷童子伝承と連続放火事件を探っていく章にヒントがある。
 香乃子が病院から自分と背格好の似た理想的な死体を盗み出す。死体の父親に見つかると「お父さん」と呼んで誤魔化した。