小説新人賞はこうお獲り遊ばせ 下読み嬢の告白  奈川静香(4)

小説新人賞は、こうお獲り遊ばせ―下読み嬢の告白

小説新人賞は、こうお獲り遊ばせ―下読み嬢の告白

 小説を応募する上で基本中の基本と言うようなことや、どういった応募作が送られてきたのか、その具体例などが書かれていたのですが――やはり、どうにも独りよがりで自分勝手な作品から落ちていくんだということが、よくわかりました。というか、そもそも自分に対する客観性だとか、自己懐疑(?)みたいなものが欠落していて人付き合いが苦手になったのか、人付き合いが苦手だから客観性を養えていないのかどちらかはともかく(大抵その両方なのだろうが)、そう言ったような人たちが一次選考を落ちていくんだと思いました。つまり、逃げで小説を書いているような人は先ずダメってことですよね多分。
 何か著者が萌えキャラっぽくて(下読み「嬢」ってところが既に萌える)、語調がとっても丁寧なのに、突如、「なぁーに作家ぶってんだコイツは。こんなもんなァ、作家になってから書けやコラ」みたいなことを言っちゃったりするのが可愛いw 随分昔の本なんだけれど、ライトノベル作家志望者向けに装丁改めて再販したら何か売れそうw