第一回新潮エンターテイメント新人賞受賞作と言うことで読んでみたけど、これはまさに
ライトノベル。
マリみてや初期
恩田陸の要素を薄めて横浜ローカル色を加えたみたいな感じになっているけど、ただそれだけ、だよなあ……。基本的に心を打つような部分がなくて、主人公の
中二病的な行動心理とか(実際に主人公が中二である以上これは正しいけど)、登場人物の適当な身勝手さとか、ミステリーっぽいコード進行だったのにいきなりホラー+ファンタ
ジーっぽい構成になってしまう辺りがどうにも好きじゃないです。エンターテイメントと銘打っているのでそれでいいのかもしれないけれど、もっと心に残るエンターテイメント小説もあると思う。